2017/08/11 夏コミお品書き
◎2017/08/11◎W-56a◎
201708お品書き2


夏コミ新刊①
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「護るべき花の名は」 イベント領布価格:600円 書店委託あり
 (A5・オフFC表紙+76P・完全書き下ろし・18禁)
新選組離脱後のお話です。
芳賀邸に世話になっている千鶴は、原田とともに近辺の川辺で倒れている女を拾った。
雰囲気がどことなく千鶴に似ている女は、記憶を失っていた。
実家が用意した婚姻から逃げ出した彼女の身代わりを務めることになってしまった千鶴。
約束では婚儀のときだけと言われていたのだが……。


夏コミ新刊②
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「破滅の純情」 イベント領布価格:400円 書店委託あり
 (A5・オフFC表紙+36P・完全書き下ろし・18禁)
新選組時代のお話です。
千鶴への想いを自覚しながらも、次の一歩に踏み出していいものかどうか悶々としている原田。
そんな折、二人きりの機会についに原田は我慢ができなくなり、千鶴に手を出してしまう。
最後までは至らなかったものの、千鶴からは夜伽の提案がされて……。

夏コミ新刊③
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「僕の嘘、君の真実」 イベント領布価格:400円 書店委託あり
 (A5・オンデマンドFC表紙+36P・完全書き下ろし・全年齢)
アイナナの大紡です。
デビュー1周年くらいを迎えた頃合いの時間設定。
珍しく大和ピンでのグラビア撮影のオファーが入ったものの、大和はその仕事に紡を同行させない。
何かあるとは思うものの、大和の気持ちが逃げられてしまうことを恐れて紡はなかなか一歩を踏み出せず……。

夏コミコミ新刊①・②・③は K-BOOKSさまにて 販売委託の手続きを完了しています。
納入次期のずれがあるため、販売開始時期にずれがあります。
 ※手数料が加わりますので、イベント販売価格よりも高くなります。
   ご容赦下さい……!!※

 薄桜鬼既刊は、残部も少ないことから現在K-BOOKSさまでの扱いのみです。
 夏コミには持っていきませんのでご容赦ください。
 IDOLiSH7既刊はコピー本のため、冬コミに搬入いたします。

 夏コミ新刊 本文サンプルは追記をご覧くださいませ



★護るべき花の名は★サンプル
「だ、大丈夫、ですから……その……私もこんなふうに原田さんに触れていただいて、嬉しいですから……」
こんなことを言うと、はしたないだろうか。原田がどう思ったのかを確認しようと顔を上げるより早く、熱い胸板に顔を押しつけられるように抱き締められた。
「くうぅぅ……! 可愛いこと言ってくれるじゃねぇか!! ……んじゃ、もうちっと仲良くなろうぜ。もう我慢できなくなりそうだ」
「……そ、それは駄目です! ここをどこだと思っていらっしゃるんですか!」
千鶴に頬を寄せて再びくちづけてくる原田の目的がどこにあるのか、もうわからないわけではない。千鶴は原田の胸を両手で押し返しながら、慌てて反論する。
先程はくちづけの心地よさに流されてしまいそうになったが、倫理的にどう考えてもここで情事に耽ることなどあってはならない!
だが原田の方は実に不思議そうな顔をして、千鶴を見返してくる。
「どこって……芳賀さんところの裏山だろ」
「そうです!」
「よし、いいじゃねぇか」
 原田が千鶴の項に顔を埋め、濡れた舌で耳をねっとりと舐め上げてきた。うひゃぁ! とかなり色気のない叫びをあげて、千鶴は原田の肩を掴んで再びぐいぐいと押しのける。
「よくありません!」
「……誰もいねぇぞ?」
千鶴は耳まで真っ赤になってしまう。やはり原田の目的はそこにあったのだ!
「誰もいないという問題ではありません! こ、こういうことは、お日様が出ているときにすることではないと思いますし、よ、よそ様の土地で節操なくすることではないと思います!!」
「……確かにそうだな」
原田は千鶴の言葉に渋い顔ながらも頷いてくれる。千鶴はほっと安堵の息を吐き、原田を見上げて微笑んだ。
原田はそんな千鶴をしかし今度はひどく真剣な顔で見下ろし、表情と同じほどに真剣な声で続けた。
「けど、今の俺にゃ千鶴不足だ。補充しねぇと死ぬ。千鶴は俺が死んでもいいのか?」
「……っ!!」
「ま、俺はお前に殺されるなら文句もねぇけどな」
(こ、これってすごい殺し文句の一つなんじゃ……!!)
どう反論すればいいのかわからず、千鶴はこれまでに培ってきた身体の素早さで原田の腕から逃れようとする。だが原田の方がさらに早く、千鶴の身体を再びがっちりと抱き締めて身動きが取れないようにしてきた。
「おい、千鶴。何で逃げんだよ。俺に触られるのが嫌なのか?」
「そ、そういうわけではありません……!」
「じゃあ俺に触られるのは好きか」
「……うぅぅ……っ」
二者択一の答えは、原田にとってひどく有益なものとなってしまう。千鶴はどう答えたらいいのかわからず、唸ってしまった。
さらに悔しいことに、そんな千鶴の反応に原田は可愛くて仕方がないという笑顔を浮かべていて、それがまた魅力的なのだ。
「千鶴に、触りてぇ」
原田の片手が、千鶴の頰に触れてくる。大きな掌は温かく、自分を守ってくれる頼もしさに溢れていた。
指先が優しく愛撫するように頰の丸みを撫でてきて、背筋がゾクゾクと震えてしまいそうだ。
「は、原田さんは……狡い、です……」


+++++

「……原田さん……」
本当にそう思っていたとしても、ここで口にすることではない。千鶴が嗜めるように目を向けると、原田も同じことに気づいたのか気まずそうに口を噤む。
「一服されましたら、すぐにでも着物の裾合わせをお願い致します。あと、茉莉子の部屋の様子もお見せいたしますので、あの子の趣味や好みのなどをご理解ください」
「……あ、あの……そんなことまでするんですか……?」
千鶴はカップを置いて、困惑のままに口にする。茉莉子の母は、当然だというように頷いた。
「茉莉子の身代わりをするのですから、当然です。あと残り五日しかありませんし、付け焼刃でどこまであなたが茉莉子になれるのか不安ではありますが、私たちも精一杯お手伝いしますので」
(茉莉子に、なる……?)
何か、話が食い違っているように思える。原田が厳しい表情で、茉莉子の母を見た。
「ちょっと待ってくれ。何か話が食い違ってねぇか。千鶴は茉莉子の代わりに婚儀の日には身代わりを務めるって言ったが、それまでに茉莉子の記憶が戻らなければ旦那の方にちゃんと説明するって言ってるんだぜ。姿だけ茉莉子に似てりゃそれで問題ねぇはずなのに、どうして茉莉子のことを知らなくちゃいけねぇんだ」
「いいえ、あなたには茉莉子になってもらいます」
茉莉子の母も、原田に負けず劣らない厳しい表情でこちらを見返してくる。鬼気迫る表情には、千鶴たちも気圧されてしまう威力があった。
「この北条家に、茉莉子の婚儀は絶対に必要なことなのです。茉莉子がいなくなった今、あなたに出会えたことは幸運です。あなには茉莉子になってもらいます」
(茉莉子さんが……いなくなった……!?)
事実が捻じ曲がっている。
千鶴と原田は征仁をすぐに見る。だが彼は、物静かな表情で無言を貫いていた。
原田がカッと怒りを頰に表して、征仁を怒鳴りつけた。
「おい、てめぇ! こりゃ一体どういうことだ!? 千鶴は茉莉子自身になるためにここに来たわけ、じゃ……う……っ」
原田の声が、不自然に途切れる。。どうしたのかと慌てて見返せば、原田は片手で額を覆って突然その場に崩れ落ちた。
「……原田さんっ!!」
仰天した千鶴は原田の身体に手を伸ばそうとして、ふらりと目眩を感じてしまう。
(何……!?)
目眩を感じた直後には、急激な眠りに襲われる。千鶴は頭を振ってその眠気を振り解こうとするが、一度襲いかかってきた眠気は晴れるどころかますます強くなっていった。





★破滅の純情★サンプル

「原田さん、冷たいです!」
「千鶴が悪ぃんだろ。ほら!」
「あ、そうきますか! だったら私はこうしますから!」
蹴りの水が原田の頰に命中する。返した水は千鶴の髪にかかり、気づけばあっという間に二人ともずぶ濡れだ。
千鶴の楽しげな声を耳にするだけで、原田も楽しくなって笑ってしまう。
(ああ、こんなふうに笑うお前を、他の奴らには見せたくねぇな)
今日この日の千鶴は、自分だけのものだ。原田はそんなふうに独占欲と所有欲を抱いて苦笑する。
(本当に、青臭ぇな……)
はしゃいで遊ぶなどということは、この京に来てからは初めてだったのだろう。千鶴は実に楽しげに水遊びをしている。原田もそんな千鶴の子供っぽい様子に付き合うことは、思った以上に楽しいことだった。
しばらく遊んで気持ちがスッキリしたのか、千鶴が川に足を浸したままで動きを止める。
濡れた髪を解き、それを片側の肩に流して毛束を絞って水を滴り落とす。男装の袴姿ではあったが水で濡れている布地は千鶴の身体にぴったりと貼りついて、もう隠せない女らしい稜線を原田に教えてくれた。
さらしで胸を覆っていても、腰の細さや手足の華奢さは隠せていない。特に千鶴のことを一人の女として意識している者からすれば、その華奢さはドキリとするものだ。原田はその姿に思わず息を詰めた。
千鶴が原田の視線に気づき、こちらに向かって微笑んだ。その表情にわずかな色気が滲んで、原田は思わず手を伸ばしている。
「……っ」
指先が、頰に触れた。柔らかくて滑らかな肌は、水で濡れているせいだけではなく、しっとりとしている。
(女の、肌だ)
原田の指は千鶴の頬の輪郭をなぞり上げて、目元の雫を拭った。千鶴は突然触れられたことに身を強張らせたものの、原田にされるがままになっている。
だが、男に触れられることに緊張はしているようだ。呼吸が詰まり気味になり、唇がかすかに震えている。
原田の名を呼びかけるために、千鶴の唇が薄く開いた。そんな仕草にも、下半身に熱が溜まっていくような欲情を覚える。
(どうしちまったんだ、俺は)
女に慣れていないどころの話ではない。色恋を覚えたばかりの盛りのついた若い男どころの話でもない。千鶴の一挙一動に魅入られて、熱が高まっていく。
「……原田……さん……?」
「……千鶴……」
呼びかけた声は、少し掠れてしまっていた。
千鶴はどうかしたのかと心配するようにこちらを見上げている。だがその瞳は少し潤んでいていて、肌が濡れているせいかまるで情事をねだる女の顔のように見えた。
「……お前……そろそろ女だってこと、隠すのが難しくならねぇか……」
「……っ」
ビクンッと千鶴の身体が震えた。千鶴は泣きそうな顔になって、自分の身体を原田から隠すように両腕で抱きしめる。
「……私……『女』に、なってますか……?」




★僕の嘘、君の真実★サンプル


「グラビア撮影に関してわからないことがあるのならば、いつでもワタシに言ってください! ワタシの方がセンパイです!!」
ナギはメンバーの中でも一番麗しの容姿を持ち、モデルとしての抜擢もメンバー一、多かった。つい先日は、世界のムラサメと呼ばれるファッションデザイナーにも呼ばれたほどだ。
大和はちらりとナギを見やると、微妙な沈黙を置いて目を逸らす。
「……いや、なんかいい。そっち系統になりそうな気がする」
「そっち系統?」
ナギが不思議そうに小首を傾げる。ナギ本人はわかっていないが、紡たちは何となく大和の言いたいことを察し取って揃って頷いた。
「あー……まあ、そうかも。ナギっちに頼むようなグラビアじゃなさそうー」
「タマーキ! Why!?」
「まあまあ、あまり突っ込んだところで誰も幸せにならねぇから。だったらみんな幸せになれるチャーハン食べな」
おかわり用に取っておいたチャーハンを、おたまにすくってナギの皿に追加しながら、三月が言う。
ナギは直後に満面の笑みを浮かべて、すぐにチャーハンに意識を戻す。チョロイ奴と大和が呟いたが、おかげでそれも耳に入っていない。
「でも凄いですね、大和さん! ピンでのオファー、嬉しいです!」
陸が自分のことのように輝くような笑顔を浮かべて言う。大和はそんな陸を眩しげに瞳を細めて見返した。
「ま、おにーさんみたいな年寄りよりは、リクみたいにぴっちぴちの若い子を取った方がいいと思うんだけどねー」
「大和さんで年寄りだったら、万理さんとかはどうするんですか。全国の二十代以降の方がたちに謝罪するはめになりますよ」
一織が即座に冷たい声でツッコミを入れる。壮五は三月と顔を見合わせて、苦笑した。
一見個性がバラバラすぎて纏まりがないように見える七人だが、こうして一つの食卓に座って他愛もない話をしているのを見ると、もう、一つの家族のように紡には見える。IDOLiSH7の名もまだまだとはいえ最近はアイドルグループの一つとして認識してもらえるようになってきている実感を感じられるようになってきているのも、彼らのこうした結束力によるものだと思えた。
「大和さんの撮影のときって……俺、午後がオフだ。ちょっとだけでも見学行こうかな」
陸が自分のスマートフォン画面でスケジュールを確認しながら呟く。大和はビールの缶を傾けて、苦笑した。
「いやいや、見学なんて大層なもんはやめてくれ。来なくていいから」
「そんな……」
残念そうに肩を落とす陸は、耳と尻尾が垂れた可愛らしい子犬のようだ。紡は微笑んで言う。
「陸さんの代わりに私が付きますから。私が代わりにしっかり見学してきますね」
「いや、マネージャーも来なくていいから」
思ってもいなかったことを言われて、紡はぽかん……としてしまう。
どうして、と目を向けると、大和は特に何の変化もないいつも通りの表情で続けた。
「いや、お子様組のドラマ撮影があるでしょ。そっちについていってあげてよ」

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